鉄骨造の防音性とは?木造、鉄筋造との違い、防音性の調べ方や対策方法も紹介|教えてAGENT

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鉄骨造の防音性とは?木造、鉄筋造との違い、防音性の調べ方や対策方法も紹介

           

鉄骨造の防音性とは?木造、鉄筋造との違い、防音性の調べ方や対策方法も紹介


「夜、隣の部屋の音がひどくて眠れない!」そんな経験をしたことはありませんか? 日常生活において、近隣の騒音は生活に支障をきたします。アパートやマンションを借りる際は遮音性が気になるところ。賃貸物件を調べると「鉄骨造」という記載を見たことがあると思いますが、防音性のことまではよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は鉄骨造の防音性についてご説明します。

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鉄骨の特徴と防音性について

部屋探しをしていると、鉄骨造のほかに木造、鉄筋コンクリート造(RC造・SRC造)といった言葉に出合うと思います。一般的なアパートやマンションの建築構造は鉄骨造、木造、鉄筋コンクリート造の3つに分類されるためです。では、それぞれどのような特徴があり、どのような違いがあるのでしょうか。

鉄骨造の特徴と防音性

骨組みに鉄骨を利用した構造を「鉄骨造」と呼んでいます。前もって主要部材を工場で生産したものを現場で組み立てるのが一般的で、工期が短く建設コストが低いのが特徴。そのため家賃も低く設定されていることが多く、鉄筋造のマンションに比べると安い傾向にあります。

鉄筋造と比較すると防音性は高くありませんが、木造よりは少しだけ防音性が高くなります。これは鉄骨造の方が木造よりも強度があり、壁や床などを厚くすることができるためです。

鉄骨造でも防音性に違いがある

先ほど「鉄骨造」とは、骨組みに鉄骨を利用した構造のことだというのを説明しました。鉄骨造を分けると、さらに鉄骨造には軽量と重量の2種類があります。

軽量鉄骨造の防音性

鉄骨造の中で、使用された鋼材の厚さが6mm以下だった場合を「軽量鉄骨」と呼んでいます。主にブレース構造(柱、梁、筋交いを利用した構造)の物件に使用されており、小規模の建築物や一般住宅で利用されることが多いです。重量鉄骨物件と比較すると壁や床の強度に差が出るでしょう。結果として防音性が低くなりやすい傾向にあります。

重量鉄骨造の防音性

使用された鋼材の厚さが6mmを超えるときは「重量鉄骨」と呼ばれます。ラーメン構造(柱と梁を完全に固定した構造)やトラス構造(鋼材を三角形に組み合わせて用いられる構造)の物件に使用され、大規模な建築物で利用されていることが多いです。

軽量鉄骨物件と比較すると、高い防音性が期待できます。ただし鉄骨造自体が防音性に優れている構造ではないため、過度の期待は厳禁です。内見時に必ず床や壁のチェックを行いましょう。

木造・鉄筋造の特徴と防音性について

鉄骨造のほかにも「木造」と「鉄筋造」という構造があります。鉄骨造との違いについて説明します。

木造の特徴と防音性

木造の特徴と防音性

主要な部分に木材を用いた構造を「木造」と呼んでいます。木造は建設コストが低く、家賃相場も低いのが特徴で、住まいにあまりお金をかけたくないという人にはおすすめの物件といえます。
また木造は通気性が高く、湿気に悩まされることは少ないでしょう。しかし通気性が高いということは、防音性が低いということ。通気性の高さは過ごしやすさにつながる反面、防音性の低さにも影響しているといえます。また物件によっては壁が薄く、隣の生活音に悩まされるケースもあります。
また耐火性が低いため、建物火災が起きた場合は火が回りやすいのが特徴。しかし表面は焦げても中身まで燃えるには時間がかかるので、火災が起きたらすぐにアパートが全壊してしまうわけではありません。

そういった側面から、木造は一人暮らしの人におすすめ。単身アパートならば騒音で悩まされることも少ないでしょう。一人暮らしでも友人を部屋に招待したい、音楽をがんがんかけたい!という人にはあまりおすすめできない物件です。

鉄筋造の特徴と防音性

鉄筋造の特徴と防音性

鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造を「鉄筋コンクリート造(鉄筋造)」と呼びます。「RC造」「SRC造」という言葉を聞いたことはないでしょうか。

RC造とは?
RCとは“Reinforced Concrete”の略。コンクリートに強度の高い鉄筋(太さはなんと約1cm以上の鉄棒)を埋め込んだ構造で、鉄骨や木造に比べて強い耐久性、防音性を誇る建物です。
壁の密度が高いため、優れた遮音効果が見込めます。生活音が周囲に響くことは少なく、騒音を気にする人にうってつけと言えるでしょう。また、外からの音も遮断しやすいので、静かな生活を好む人におすすめです。

SRC造とは?
SRCとは“Steel Reinforced Concrete”の略。鉄筋とさらに頑丈な鉄骨でコンクリートを補強した建物で、強度としなやかさを併せ持っています。建てるのにコストもかかるためか中低層のマンションにはほとんど見られず、高層マンションで用いられています。耐久性はRC造よりも高いとされていますが、防音性はそこまで差はありません。

一方で熱伝導率が高いため、夏は暑くなりやすく、冬は寒くなりやすいのが難点。エアコンなどの電気代が高くつきやすいという特徴もあります。また、気密性が高いことから湿気がこもりやすく、カビが生えやすいという弱点も。


鉄骨造の防音性の調べ方

手を叩いて遮音性をはかる

部屋の中央で手を叩いてみましょう。音がよく響いたときは、壁に音が吸収されずに反響していると言えるでしょう。また音が返ってこなかった場合、2つのことが考えられます。壁に音がしっかりと吸収されているか、外部に音が漏れているかです。前者であれば問題ありませんが、後者の恐れがあるときは要注意です。その場合は壁を叩いて判断してみましょう。

壁を軽く叩いて遮音性をはかる

壁を軽く叩き、響く音に注意してみてください。軽い音がして壁の向こう側まで響いている感じがしたら、防音性が高くないと言えるでしょう。音が詰まっている感じがした場合、防音性が高いと言えます。ただし壁だけでは確実な判断はできませんので、他の確認方法と組み合わせてチェックしましょう。

窓の位置で遮音性をはかる

窓の位置によって遮音性は大きく変わります。物件の下調べを行う際、窓と周囲の様子を確認してください。大きな音のする建造物が窓の近くにあるときは、問題が起きていないか調査を十分に行いましょう。また隣家の窓にも注意する必要があります。窓同士が近いと音が伝わりやすくなるのです。

鉄骨造の物件で可能な防音対策

賃貸物件では防音対策が重要となります。

防音マットや厚手のカーペットを置く

こんなんで防音になるの?と思われがちですが、防音マットや厚手のカーペット、音を吸収しやすいコルクマットを床に敷くことで、階下への振動を抑えることができます。フローリングの床に敷いておくことで多少の効果が見込めますので、ぜひ試してみてください。

スリッパを履く

階下の人にとって、足音は意外と気になるポイントです。自分の足音は気にならなくても多大なストレスを与えてしまう場合があります。スリッパを選ぶときは、素材や厚みに注意するとよいでしょう。

遮音性の高いカーテンを使用する

窓からの騒音が気になる場合、遮音性の高いカーテンを利用するのもおすすめです。同時に窓を閉めることを徹底し、少しでも騒音の侵入を防ぎましょう。

窓の隙間にテープを貼る

窓を閉めても隙間ができてしまう場合、隙間テープを使用するのも良いでしょう。他の対策と組み合わせると、音漏れ防止の効果が向上します。

壁際に家具を設置する

家具の配置にも注意してみてください。隣人が入居している壁際には大きな音の出る家電を置かず、代わりに本棚や背の高い家具を置くことで、壁から伝わる音を減少できます。
また、背の高い家具は壁から1cm離して設置するようにしましょう。こうすることで、音が壁越しに聞こえるのを防ぐことができます。

遮音シートを貼る

壁際に設置する家具が準備できないときは遮音シートでも対応可能です。遮音シートは本来、内壁用に使用される建材ですが、壁に貼り付けることでも効果を発揮するでしょう。

イスの振動には防振マットとチェアソックス

イスを出したり引いたりする音が気になる人は、防振マットを使ってみてください。100円ショップでも購入できるので、手軽に防音を始められます。足と床の間に挟んでおくだけなので、ぜひ試してみてください。
イスにはチェアソックスも効果的。イスの足に履かせる靴下のようなものです。こちらも100円ショップで購入できるので、探してみてください。

また、防振マットは洗濯機の振動にも効果的。洗濯機と床の間に挟みこむことができるので、こちらの使い方もおすすめです。



鉄骨造の賃貸物件でトラブルなく住むために

防音性が気になる場合は分譲賃貸を選ぶ

可能であれば賃貸物件よりも、分譲賃貸を探してみることをおすすめします。分譲賃貸は構造がしっかりしている場合が多いため、防音性も高い傾向にあります。賃貸物件の中には引越しを前提とした構造で作られているものがあり、防音設計にはそれほど力を入れていない場合もあるからです。長期間の利用を前提とした分譲賃貸の方が、防音性の高い物件に出合いやすいと言えるでしょう。

また分譲賃貸の方が、管理面でしっかりしている場合も多いです。管理がきちんと行き届いている物件であれば、入居者同士のトラブルを未然に防ぐことが可能になります。引越し後、静かに安心できる生活が送れるでしょう。

防音性が気になる場合は角部屋、最上階を選ぶ

片側に部屋がないので、騒音問題には発展しにくいといえます。また、最上階も上階からの騒音に悩まされることがないので、騒音を気にする人にはおすすめの物件です。
しかし両隣に部屋がある物件や1階の物件に比べると家賃が高い傾向にあるので、自分にとって何が重要か考える必要がありますね。数千円しか変わらない、どちらにしようか迷っている、という場合は、角部屋、最上階をおすすめします。

隣の部屋との間にお風呂やトイレのある物件を選ぶ

音は離れれば離れるほど聞こえにくくなりますよね。そんな音の性質を利用して、間取りで騒音対策をする物件も少なくありません。例えば隣の部屋との間にお風呂やトイレがある物件。居室が隣合わせになっていないだけで、騒音が気にならなくなったりします。また部屋同士の間に柱や階段、収納がある物件。こういった物件も、建てる段階から騒音問題を避けるよう造られています。

部屋数の少ない物件を選ぶ

部屋数の少ない物件も、騒音問題に発展しにくいといえます。単純に音を出す人数が減るということもありますし、広い部屋は隣に音が響きにくいのです。もし戸数が多い物件か少ない物件かで迷っていたら、少ない物件を選ぶといいでしょう。

子供のいる家庭はしっかり防音対策をしよう

鉄骨造の物件のお悩みでよく聞くのが、「上の階の子供の走る音がうるさい」というものです。子供は元気なことが一番ですから、親としてはガミガミ叱りたくないところ。しかし階下の人へご迷惑をかけたくない、と思う親御さんも多いと思います。そんなときは先ほど紹介した防音対策を試してみてください。

それでも防音できずトラブルに発展してしまったら

集合住宅の場合、騒音に困った住人は大家さんや管理会社へクレームを入れることがほとんどです。その場合、大家さんや管理会社から苦情の連絡があります。
まずは謝罪の言葉を伝えることが一番。問題を認識して改善する努力をする意思があることを伝えましょう。そこからは冷静に、どんな音が気になるのか、音の大きさはどのくらいなのかを具体的に聞いて対策を練りましょう。

鉄骨造の防音性は鉄筋造には劣るが木造よりは高い

鉄骨造物件の防音性は非常に高いわけではありません。そのため引越しの前に必ず現地を確認し、防音性の高さを測るようにしましょう。そうはいっても自分の生活に合う物件がわからないという方もいらっしゃると思います。建物構造を把握した上で自分のライフスタイルに合わせた物件を選ぶためにも、ぜひエイブルAGENTにご登録ください。

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