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システムキッチンは一人暮らしには不要？必要な人といらない人

システムキッチンは一人暮らしには不要？必要な人といらない人

部屋探しの話

AGENT男性スタッフ・N
公開日:2018/06/29 最終更新日:2020/09/14

システムキッチン　一人暮らし

新生活を始める前にすることは、ズバリ物件探し！自分の希望の条件を元に、いろいろなことを調べることと思います。先日あるお客様とやり取りしているときに、「システムキッチンとは？自炊はそれなりにしますが、一人暮らしの場合はなくても大丈夫ですか？」とのご相談をいただきました。

今回は、そのときにお伝えしたシステムキッチンの特徴を徹底解説し、メリット・デメリットについて皆様にも分かりやすくご紹介したいと思います。

この疑問の目次

1 システムキッチンとは？
2 システムキッチンの便利なところ・メリット
3 システムキッチンにデメリットはある？
4 システムキッチンに関するよくある質問
- 4.1 そのほかのキッチンの呼び名は？
- 4.2 賃貸のシステムキッチンにガスコンロは必ずついていますか？
5 システムキッチンがあった方がいい人・なくてもいい人
- 5.1 システムキッチンがあった方がいい人の特徴
- 5.2 システムキッチンがなくてもいい人の特徴
6 まとめ

システムキッチンとは？

最近では便利でオシャレなシステムキッチンが人気ですが、システムキッチンとひとことで言っても実際には普通のキッチンとどう違うのか分からない…という人は多いと思います。最近では一人暮らし用の賃貸物件でも、システムキッチンを設置しているものが多く見られます。システムキッチンとは、簡単に言うと「シンク」「調理台」「コンロ」「レンジフード」「収納棚」などが一式そろったユニット式キッチンのことです。システムキッチンではガスコンロやIHコンロが組み込まれた「ビルトインコンロ」が基本で、一枚板の天板にこれらがすべて設置してある、継ぎ目のないひと続きの形状をしたキッチンとなっています。なかには食洗器やオーブン、浄水器などが付いたものもあり、機能性が良いというのがメリットのひとつです。

これとは反対に普通のキッチンは流し台、調理台、コンロ台に吊戸棚などの各部材を並べて設置するもので、従来のキッチン様式はこれにあたり、ホームセンターなどで購入したテーブルコンロなどを後付けで設置するものを言います。

築15年以上の賃貸物件では、この従来型キッチンであることが多いです。

ちなみに、日本ではシステムキッチンという呼び名が定着していますが、海外ではビルトインキッチンとも呼ばれています。

システムキッチンの便利なところ・メリット

システムキッチンではコンロなどの部材の後付けが不要！

普通のキッチンを設置している賃貸物件の場合は、入居時のコンロなどの設備が無いことがあります。なので、入居時に自分でテーブルコンロを購入して設置する必要があります。これに比べシステムキッチンでは、コンロや流しなどが一式となっているので新たにコンロを購入したりする必要がないというメリットがあり、その分費用を抑えることができます。また、こういった部材の設置が苦手な方の一人暮らしには、設置の手間が無いので安心です。

システムキッチンは段差がないので調理や掃除がしやすい！

システムキッチンは普通のキッチンと違い、一枚板の天板にコンロや流し、調理台の設備が組み込まれているため、段差がなく調理がしやすいというメリットがあります。普通のキッチンではコンロを置く場所と調理台の間に段差があり、一人暮らし用の狭いものだとまな板を置くのにも苦労することがありますが、システムキッチンでは継ぎ目がないので調理スペースを広く取ることもできます。

また段差のないキッチンですので、調理後の掃除もしやすく清潔に保つことができます。

システムキッチンは機能性が良く、インテリア性が高い！

普通のキッチンと比べ人気の理由は、このインテリア性にもあるかもしれません。スタイリッシュで洗練されたデザインが多く、また収納棚や吊り収納など調理器具を片しておけるスペースを広く取っているものもあり、機能性が良いため料理好きな女性には大変人気が高いです。

見た目が良いので居室から見えても違和感がなく、キッチンでありながオシャレな空間を演出できるメリットもあります。

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システムキッチンにデメリットはある？

システムキッチンが設置された賃貸物件は、家賃が高くなる

システムキッチンの設備がある賃貸物件は一概には言えませんが、普通のキッチンの物件に比べて約1万円の家賃差が出てきます。設備の充実度でその金額は変わってきますが、最低でもこのくらいは違いが出ると思った方が良いでしょう。

一人暮らしで家賃を抑えたいのであれば、この家賃の差はデメリットと言えます。

賃貸のシステムキッチンは、コンロの種類や数を変えられない

もし自分にぴったりな物件が見つかったとして、その物件がシステムキッチンを設置していたとします。そのコンロがガスコンロだった場合、IHコンロに変更することは出来ません。どんなにIHコンロが良くても、システムキッチンでは自分で変えることができないのです。

初めにガスコンロかIHコンロか、またコンロの数をいくつにするかなど、少し細かく決めてから物件を探すことをおすすめします。物件を絞り込めるメリットはありますが、数ある中から家賃を抑えて物件を選びたいのであれば、ここの条件を厳しくすると選べる数がグッと少なくなってしまいますので注意しましょう。

システムキッチンは故障した際に部分的に交換ができない

経年劣化や自然と不具合、故障が出た場合は、基本的に初期設備に関しては大家さんや管理会社が修理や交換をしてくれます。ですが万が一、自分の過失で故障を起こしてしまった場合、システムキッチンはすべてが一式となった形状ですので、総替えとなってしまうことがあります。収納部分などの修理できる範囲で済めば数万円で済むでしょうが、総替えとなった場合は10万円から数十万円の交換費用を支払うことになるので、注意しなくてはいけません。

「システムキッチンのパネルってなんで高いの？」というご質問をいただくことがあります。一般的にシステムキッチン全体の壁に取り付ける壁面パネルですが、このパネルは油汚れや水はね、さらに洗剤などの汚れをつきにくくし、掃除しやすいようにできているうえに燃えにくく、高温になりにくい耐熱性の素材が選ばれています。機能的にも素材的にもより良いものが使われていることと、それがキッチン全体に取り付けられていることから高くなる傾向にあると言えます。

システムキッチンに関するよくある質問

そのほかのキッチンの呼び名は？

キッチンにはさまざまな形と名称がありますが、システムキッチンにもその形や配置によってⅠ型、Ⅱ型、Ｌ型、Ｕ型や、対面キッチン、オープンキッチン、アイランドキッチンなどの種類があります。そのうちのⅠ型は狭いスペースでも設置可能な形で、アパートやマンションで良く見られる様式です。一人暮らし用の賃貸物件では、システムキッチンの様式で普通よりも小さいものが設置されていますが、これをミニキッチンとも呼びます。

またシステムキッチン以外ですと、いわゆる従来型の普通のキッチンをボックスキッチンやセクションキッチン、またはセクショナルキッチンと呼んでいます。

賃貸のシステムキッチンにガスコンロは必ずついていますか？

賃貸のシステムキッチンには必ずガスコンロが付いているかと聞かれると、正確に言えば答えはＮＯです。システムキッチンなので、はじめからコンロは組み込まれているのですが、最近ではオール電化の発展がみられることと、防災の面から集合住宅での火器の使用を禁止している物件もあるため、ガスコンロではなく火事を起こしにくいというメリットがあるIHコンロが組み込まれているものも多いのです。

調理の際にガスコンロを希望している場合は、システムキッチンが設置された物件でもそれがガスなのか、IHなのかをしっかりと確認しておかなければいけません。単身用の物件ではシステムキッチン様のミニキッチンがほとんどですが、この場合は調理場が狭いのでIHコンロや電気コンロを組み込んでいるところも多いです。

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システムキッチンがあった方がいい人・なくてもいい人

システムキッチンがあった方がいい人の特徴

毎日自炊をする人

毎日のように料理を作る人には、機能性なども考えるとシステムキッチンがおすすめです。毎日使用するものですから、掃除もしやすくデザインも良いキッチンの方が、日々のモチベーションも上がるでしょう。

同居や同棲などの2人で住む場合などで、1食の調理量が多いのならば、少し家賃の予算を上げてでもコンロが２つあるようなシステムキッチンを選ぶと、後々の調理が楽になります。

部屋にこもる料理の臭いが気になる人

システムキッチンでは、大きめのレンジフード（換気扇）が付いていることが多いので、部屋に臭いが充満するのを気にする人ならば、システムキッチンをおすすめします。一人暮らし用の1Ｒの賃貸物件では、居室とキッチンが近い関係にあるので、部屋に臭いが充満するのは避けられません。

調理器具が多い人

料理が好きな人は、鍋やフライパン、ボウルなどの調理器具を集めるのも好きだという人が多いです。趣味とはいかなくても、使い勝手の良い調理器具を料理に合わせて購入している人がほとんどでしょう。システムキッチンの場合は収納棚や吊り収納などが広めで、調理器具を収納するのにも向いていますので、調理器具が多い人には収納力があるというメリットがあるためシステムキッチンをおすすめします。

システムキッチンがなくてもいい人の特徴

自炊の頻度が少ない人

一人暮らしで食事は基本的に外食や、バイト先、仕事先の賄いや食堂を使用している人に関しては、自炊の頻度が少ないことも考えると、システムキッチンではなく普通のキッチンでも十分だと思います。システムキッチン付きですと家賃の相場も少し上がるため、自炊頻度が低いのであれば普通のキッチンを選び、浮いた家賃の差額を食費に回しても良いでしょう。

キッチンのデザイン性が無くても良い人

システムキッチンは「広くて使いやすい」や「掃除しやすい」などのメリットがありますが、じつは普通のキッチンであっても、調理場を広く取っているものもありますし、掃除の手間が気にならなければシステムキッチンである必要はないと言えます。

手際よく調理ができる人であれば、コンロがひとくちあれば十分だと思います。デザイン性などの希望がなければ、普通のキッチンで調理場が広めの物件を選んでも良いでしょう。

調理器具が少ない人

あまり料理をしないのなら、調理器具もそれほど多くはないと思います。そんな場合はシステムキッチンほどの収納力がなくても、鍋やフライパンなどがひとつずつ片しておける広さがあれば十分です。また、自炊頻度が高くても調理器具をそれほど置かないという人は、一人暮らしで調理も1人分ならば、調理器具もそこまで大きいものを用意する必要はないと思います。小さいものを選んで収納できる範囲に抑えることで、普通のキッチンでも問題なく自炊していけますし、賃貸物件を探す際に選べる範囲が広くなります。