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マンションのPC造って何？メリット・デメリットについて教えます

マンションのPC造って何？メリット・デメリットについて教えます

部屋探しの話

AGENT女性スタッフ・I
公開日:2018/11/20 最終更新日:2022/08/04

PC造マンションのイメージ_1

こんにちは、エイブルAGENTです。先日お客様から「PC造のマンションって、他のマンションとどんなところで違いがあるんですか？」とLINEで質問を受けました。

鉄筋コンクリート造にはRCやSRCなどの構造がありますが、PC造のマンションというのも存在します。このPC造は国土交通省が利用を進めていることもあり、最近増加傾向にあります。そこで今回はPC造についての解説と、PC造の建物に住むメリット・デメリットについて解説していきましょう！

（参考：国土交通省　現場打ちコンクリートの生産性向上　プレキャストの活用に向けた取組み状況と課題

http://www.mlit.go.jp/common/001122297.pdf）

賃貸物件の建物構造についてはこちら

「賃貸物件の建物構造の種類を教えてください。RC造などの特徴を解説」

構造別の防音性能についてはこちら

「賃貸物件の防音性能を構造で比較。騒音の原因と対策もご紹介」

この疑問の目次

1 PC造とは？RC、SRCとの違いについて
- 1.1 PC造の特徴
2 PC造のメリット
3 PC造のデメリット
- 3.1 木造や鉄骨よりは家賃が高い
- 3.2 コンクリート打ちっぱなしの場合は、暑さや寒さ
4 家の構造を知り、後悔の無い引越しを！

PC造とは？RC、SRCとの違いについて

PC造マンションのイメージ_2

建物構造の一つであるPC造。他のRC造やSRCとはどのような違いがあるのでしょうか。まずはPC造について、特徴を詳しく解説していきましょう。

PC造の特徴

PC造とは「プレキャストコンクリート造」の略です。プレキャストコンクリートとは壁などを構成するコンクリート部材をあらかじめ工場で作成し、運搬可能な大きさにして運んで組み立てる工法のこと指します。現場での作業はコンクリート材を組み立てるだけなので、スピーディかつ工賃も安くマンションを建てることができます。

通常のコンクリート造のマンションを建てるときは型枠も木材で作りコンクリートを固めます。しかし一度使った型枠というのは再度利用することが出来なくなるため、型枠を作る費用というのが高くついてしまいます。しかしプレキャストコンクリートは工場で鋼製の型枠を使用するため、木造型枠とは違い再度利用ができるのです。

上記の通り画一化された型枠による品質が保証されると共に、コンクリート造による高い防音性・耐火性・耐震性も見逃せません。

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PC造のメリット

PC造の建物にはどのような特徴があるのでしょうか。PC造で作られたマンションのメリットについて解説していきましょう。

防音性

PC造はコンクリート造の建物なので、防音性は木造アパートよりも高くなっています。プレキャストコンクリートは工場生産のため、品質の統一されたコンクリートを作ることができ、その伴った品質の高さから高い防音性が発揮されるのです。

耐火性

コンクリートは耐火性が高く、もしもの事態でも安心です。木造や軽量鉄骨造のアパートでは1000度を超える火によって建物が燃えたり、鉄骨が変形してしまったりといった恐れがありますが、コンクリートは高温の炎にも耐えることが出来ます。そのためもし他の部屋で火災があった場合でも建物全体が燃えることなく、安全に逃げることが可能です。

耐震性

鉄骨造の建物は地震によって建物が揺れることで構造体を守る性質がありますが、コンクリートは壁・床・天井の六面体が建物全体を強固なものにしてくれるため、地震によって建物の揺れが少なくなります。揺れが少ないということは家具や家電の転落を防ぐことにも繋がるため、地震による二次災害を防ぐことが出来るでしょう。

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PC造のデメリット

PC造にはメリットもあればデメリットがあります。デメリットも理解して、PC造の建物に住むようにしましょう。

木造や鉄骨よりは家賃が高い

PC造は木造や鉄骨造のマンションと比較して工賃が高くなるため、おのずと家賃も高くなります。前述の通り工場でコンクリートの部材が作られるため、ある程度工賃を抑えることはできますが、大量生産されるわけではないため、やはり木造などと比較して材料費が高くなってしまうのです。

そのため自分の予算内に収まらない可能性があり、PC造のマンションに住む際はできるだけ安い家賃の部屋を探す必要が出てくるでしょう。またPC造の建物はまだメジャーであるとは言えず数も少ないため、こだわって家探しをすると少し苦労する可能性があります。

コンクリート打ちっぱなしの場合は、暑さや寒さ

コンクリート壁のイメージ

コンクリート打ちっぱなしの建物というのは熱を室内に溜め込みやすくなるため、外の気温が極端になると非常に住みづらく感じることもあるでしょう。例えば夏場は昼間の高温によって夜でも室内の気温は下がらず蒸し暑く、冬は外気によって冷え切ったコンクリートによって暖房をつけても温まりづらくなります。快適に過ごすためにも部屋の外気対策は必須といえるでしょう。