IHクッキングヒーターの火力は弱い?ガスとの比較・メリット・デメリットを解説|教えてAGENT

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IHクッキングヒーターの火力は弱い?ガスとの比較・メリット・デメリットを解説

           

777 IH 火力

初めまして、エイブルAGENTです。先日、お客様から「IHクッキングヒーターの火力ってガスコンロと比べてやっぱり弱いですか?」とLINEで質問をうけました。IHと一口に言っても、備え付けの大型のものもあれば持ち運べるような簡易的なものまで種類は様々で、商品の数も年々多くなってきています。

 

今回はそんなIHクッキングヒーターと、一般的なガスを比較して、火力から使い勝手まで実際のメリット・デメリットを解説していきます!過去に紹介したキッチンに関連する記事も合わせてご覧ください。

 

「独立型キッチンの使い勝手は?メリットデメリットを紹介」

https://offer.able.co.jp/oshieteagent/room/kitchen-independence/

「一人暮らしでシステムキッチンは必要ですか?メリットやデメリットを説明」

https://offer.able.co.jp/oshieteagent/room/system-kitchen/

 

この疑問の目次

IHの火力はガスと比較して弱い?

IHと聞くと、皆さんが一番気になるのはその火力でしょう。IHはガスのように、実際に火が点いて目に見えて火加減が分かるというものではないため、火力が強くなっているのか、ちゃんと弱火になっているのか……と不安になってしまいますよね。「火加減が目で見えない」というのが、「IHは火力が弱い」という思いに至ってしまっているのではないでしょうか。

 

ですが、その「目に見えない火加減」の仕組みをしっかりと理解すると、Hがガスコンロと比べて火力が弱いわけではないということが分かります。

 

まずはIHクッキングヒーターの加熱の仕組みを知ろう

777 IH 火力

IHとはインダクションヒーティング(電磁誘導加熱)のことを言い、磁力線の働きで鍋やフライパンといったもの自体が発熱する仕組みになっています。磁力発生コイル(誘電加熱コイル)に電流が流れることでコイルを中心に磁力線が発生し、この磁力線が金属の鍋やフライパンを通る時に「うず電流」に変化して、鍋やフライパンの電気抵抗を受けて発熱します。これがIHの火力となる発熱の仕組みです。

 

文字として読むと少し難しく感じるかもしれませんが、図で見てみるとなんとなく加熱の原理が分かるかと思います。

 

【数字で見る】実はIHの火力は強い!

777 IH 火力

IHの加熱は直火ではありませんが、磁力線によってIHに置かれた鍋やフライパンだけが発熱するため熱効率が非常によく、標準的なガスバーナーの2倍以上の火力を持つガスバーナー「ハイカロリーバーナー」に匹敵する火力になります。

 

ガスコンロで火を使うとその熱は周りに逃げてしまい、熱効率としては約40~55%になると言われています。ですが、直接加熱をするIHの場合は熱効率が約90%と、ガスの約2倍もの熱効率となります。またIHの火力は2kW以上のものもあり、料理の頻度や熟練度によっては火力の使い分けをすることが可能です。

 

火力の違いを、3kWのIHとガスコンロのハイカロリーバーナーで1Lの水を90度まで上げる湯沸し比較で実際にしてみると、90度に達するまでの時間はIHでは2分強、ガスでは3分強といった結果が出ています。この数字を見てもIHの火力が弱いとは、もう考えられませんね。

 

IHの火力が弱い・弱くなったと感じたら確認する事

IHを使用していると火力が弱くなったり、またはそう感じたりすることがあります。そんな時はまず、鍋やフライパンの底を確認してみましょう。

 

鍋やフライパンの底が反っていたり、底の直径が小さい、または使用年数が長くて変形してしまっていたりすることで、熱伝導が悪くなり火力が弱くなることがあります。底の反りや直径の小さいものの場合はIH対応の調理器具を購入し直したり、加熱時間を長めにして様子を見るのがおすすめです。使用上での劣化の場合は、新しいIH専用調理器具を買い求めましょう。

 

また多層鍋を使用している場合は、色々な金属を張り合わせた構造のため火力が弱くなる場合があります。この場合も加熱時間を長くするなどの対応を取って調理すると良いでしょう。

IHは使う時間によって料金が変わる!ガスとの料金の違い

777 IH 火力

電気料金には「電気料金プラン」というものがあり、プランの内容によって時間帯別に異なる電気の単価が設定されています。そのため、電気を使用して動くIHは使う時間帯によって料金が変わってくるのです。それでは、どのように金額が異なるのか具体的な例を挙げて見てみましょう。

 

IHの火力を3kWとし、煮込みや焼きなどでIHを使用した調理時間に30分かかったと仮定して、どれくらいの電気代になるのか計算してみます。

時間帯1kWhあたりの
電力量料金
IHを30分使用した際に
かかる電気代
昼間時間
(10時~17時)
31.73円48円
朝晩時間
(7時~10時・17時~23時)
26.01円39円
夜間時間
(23時~7時)
12.25円18円

※東京電力エナジーパートナー電化上手から夏季以外の時間帯での料金を参考にしています

(電気代の計算は【3000W÷1000×0.5h×1kWh電力量料金】で算出しています)

 

電気料金プランで見ると昼時間で48円、朝晩で39円、夜間で18円と時間帯によってかなり金額の差が出ることが分かりますね。

 

IHは利用する電気料金プランと料理をする時間帯などでエネルギーコストが大きく変わってきますので、食事を作る時間帯などを考慮したうえで電気料金プランを決めると電気代の節約になるでしょう。ただし、電気を使用するのはIHだけではありませんので、一番良いのは自分のライフスタイルにあった料金プランを選ぶことです。

 

ガスに関してはLPガスや都市ガスで価格が異なり、昼夜関係なく一定の料金となるため、ガスの基本料金によってはIHの方がエネルギーコストに優れている場合があります。

IHのメリットをガスと比較してみてみよう

777 IH 火力

火力も十分にあり、電気代のコストパフォーマンスにも期待が持てるIHですが、ガスと比較した際の火力や料金以外のメリットもしっかりと知っておきましょう。

 

ガスと比較したときのIHのメリット①:やっぱり安全!

ガスの安全性で一番ネックなのは、火災の心配です。鍋を火にかけたまま家を出てしまったり、着ている衣服に燃え移ったりなど、身近なところに大きな危険が潜んでいます。それに対し、IHでは火を使うことがありませんので、出火の心配はありません。また安全機能には温度過昇防止の装置が付いており、鍋のかけ忘れなどで一定温度以上になると自動的に火力が弱くなったり、または電源がOFFになったりと、高齢の家庭や小さい子供がいる家庭でも安心して使うことができます。これ以外にも、鍋が無い状態での鍋なし自動OFFや切り忘れ自動OFFなど、様々な安全対策が施されています。

 

ガスと比較したときのIHのメリット②:掃除が簡単!

ガスコンロのお掃除は、五徳やガス噴出口などを取り外して洗ったり、拭いたり……と、かなり手間がかかり面倒な作業が多いですよね。それに比べてIHはフラットな天板なため、汚れてもさっとひと拭きでお掃除が済むので、時間短縮の嬉しいメリットがあります。

 

ガスと比較したときのIHのメリット③:キッチンに熱がこもらない!

ガスとは違い火を使いませんので、熱源からの熱風でキッチンが暑くなることがありません。       IHは鍋やフライパンだけを熱するので、ガスのように周辺温度を上昇させることがないため夏場に本領を発揮してくれます。

 

ガスと比較したときのIHのメリット④:火力が強い!

これは前述した通り、ガスと比べてもIHは十分に火力が強いのが魅力です。IHは加熱スピードが早く、熱効率に優れているため、外に熱が漏れてしまうことのあるガスと比べると火力はむしろIHに軍配があがります。IHは火力が弱いと思い込んでいると、調理の際に火力が強くて焦がしてしまうことも。

 

ガスと比較したときのIHのメリット⑤:一酸化炭素中毒にならない!

ガスの危険な面でもうひとつ、一酸化炭素中毒を忘れてはいけません。ガスの消し忘れや点火し損なった状態での放置で起こるガス漏れは、一酸化炭素を発生させる原因になります。締め切った室内などでガス漏れや一酸化炭素が発生してしまうと中毒を起こす危険性があります。

 

それに比べIHは火を使いませんから、一酸化炭素中毒やガス中毒を起こすことがありません。また自動電源OFFなどの安全対策がしっかりとなされているので、消し忘れの心配もないのが大きなメリットと言えます。

IHのデメリットをガスと比較してみてみよう

このようにたくさんのメリットがあるIHですが、もちろんデメリットも存在します。良い面にだけ目を向けるのではなく、賢く使うためにはデメリットに関してもしっかりと把握しておきましょう。

 

ガスと比較したときのIHのデメリット①:停電になると終わる!

そう、IHは電気で動いているのですから、停電時には一切使用できなくなります。ガスの場合は停電しても使用することができますが、IHでは火力を必要とする全ての作業が無効になってしまいます。ですが最近の日本では停電することもそれほど多くはありませんし、停電したとしても数分から数時間で復旧することがほとんどですので、それほど大きなデメリットではないかもしれません。

 

またガスであっても、ビルトインコンロのようなものですと停電時に点火しないものもありますので、注意が必要です。災害時の為にも、カセットコンロなどを常備しておくと安心でしょう。

 

ガスと比較したときのIHのデメリット②:専用のフライパンや鍋が必要!

安くて良い鍋や気に入ったフライパンがあっても、「IH対応」の表示が無ければ使用できません。またIH対応の専用鍋やフライパンは値段も少し割高で、物自体も重いというデメリットがあります。最近ではIH対応の安くてお手頃な商品も増えてきましたが、調理器具にお金をかけたくない人にとっては、大きな出費になってしまいます。

 

ガスと比較したときのIHのデメリット③:火を使ったあぶりができない!

火を使わないということは、「炙り料理」ができないということです。お酒のつまみにスルメを炙ることも、魚や肉の表面を炙って夕食に出すことも、IHではできません。私は炙り料理が好きだ!という人には、炙り専用のバーナーが必要かもしれませんね。

 

ガスと比較したときのIHのデメリット④:鍋をふったりできない!

炒め物はだいたい鍋やフライパンを振って撹拌すると思いますが、IHでは鍋底がしっかりとヒーターに当たっていないと加熱が停止してしまうので、鍋を振ったり傾けたりという動作ができません。炒め物では火力をしっかりと維持して調理したいですよね。ガスでは勢いよく振れる鍋もIHではできませんので、箸や木ベラなどでしっかり撹拌することになります。

 

IHの方がガスよりもオススメな人の特徴

IHについてお話ししてきましたが、実際に使うとなるとIHはどんな人に向いているのでしょうか。IHのメリット・デメリットから見えた、IHに向いている人の特徴をご紹介します!

 

IHがオススメな人①:本格的な料理をしない

中華鍋を派手に振って本格的な料理をする人や、炙り料理を頻繁にする人などにはIHは向いていません。一般的な家庭料理であれば、IHは充分にその本領を発揮できます。

 

また本格的に料理がしたい人でも、IHの火力は申し分ありませんし、鍋を振ったり傾けたりする動作さえしなければ問題はありません。最近の料理ではIH用のレシピも紹介されていますので、そういったものを参考に調理スタイルを変えていくのも良いでしょう。

 

IHがオススメな人②:掃除が嫌い

とにかくガスコンロの掃除が面倒で苦手!という人には、IHが向いています。フラットな天板はサッとひと拭きで掃除ができてしまいますので、掃除に時間を取られたくない人におすすめします。

 

IHがオススメな人③:小さな子供がいる

その安全性から、小さな子供がいる家庭にはIHが向いています。火を使わないというのは、火災を起こさないという最大のメリットになります。子供によるヒーターの誤作動も、安全装置が作動しますので心配はいりません。また小さい子供だけでなく、高齢の方にもIHは向いています。火の消し忘れや鍋のかけ忘れも、IHでは温度過昇防止の装置によって自動OFFになりますので、安心して使用できるでしょう。

IHを利用してる人の声

IHを実際に使用している人の口コミを見てみましょう!

 

「最初は使いにくいと思っていたんですが、慣れてくると使いやすく、なんと言っても掃除が楽なのが助かります」(40代 女性)

 

「火加減が目に見えないのが不安だし、フライパンを振って料理できないのが不便です」(30代 女性)

 

「ガスとは違って火元を気にしなくて良いし、目を離してしまっても自動で切れるのが良いですね」(30代 男性)

 

どんなものにも良い面と不便な面があるものですが、口コミでもさまざまな声が寄せられていました。やはり、一番大切なのは自分に合っているかどうかということでしょう。利便性だけでなく安全性も考慮し、自分で使い勝手の良いものにしていくというのが重要です。

 

IHとガスの特徴を理解してお部屋探しにも生かしましょう!

IHとガスの違い、皆さんはどう思いましたか?IHを導入している賃貸物件や、ガスを採用している物件でもPLガスや都市ガスなどの違いで、光熱費の金額も変わってきます。

 

初めてのお部屋探しや新しい物件探しには不安が付きものです。そんなときは、エイブルにご相談ください!エイブルではお客様のニーズに合わせた物件探しから、お客様の不安や疑問の声に丁寧にお答えいたします。

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