IoT物件ってなに？IoT物件のメリットや探し方のコツをお教えします。

           

あらゆるものを便利にするIoTって何？

IoTとはあらゆるものがインターネットに繋がること

IoT（アイ・オー・ティ）とはInternet of Things（モノのインターネット）の略。センサーや通信機能が組み込まれたあらゆるモノが、インターネットに繋がることをいいます。同時にモノ同士も繋がっていて、お互いが任意でデータを送り合えるので、インターネットを介して複数のモノを連動して動かすことができます。例えば帰宅してドアを開けるだけで室内の照明が点き、エアコンが作動させることができます。これは現在でも販売されているIoT対応の機器（以下IoT機器）を組みあわせれば簡単にできます。

 

近い将来はトイレの排泄物から健康状態を把握して、冷蔵庫を開けると中の食材の中から作れるオススメの料理を紹介してくれる、もしも足りない食材があれば冷蔵庫が直接Amazonに注文して既に手配済み……なんてことも可能です。このようにインターネットに接続したIoT機器の組みあわせやソフトウェアの開発次第で、多様なサービスを受けることができます。

 

現状のIoTはモノの連携がまだ少ない

 

多様なIoT機器の組み合わせで、今までにないサービスを受けられるのがIoTの特徴ですが、現状ではIoT機器が連動する事例はまだありません。しかしIoT機器は単体でも今までの生活従来より便利さを感じられます。その一例が最近流行のAIスピーカーでしょう（ちなみにAIスピーカーといってもAIを搭載しているわけではありません。AI機能はインターネットで繋がった先にあります。そのためGoogleやAmazonは本国アメリカでAIとは付けずに「スマートスピーカー」と呼んでいます）

 

Google HomeやAmazon Echoなどは家電量販店で普通に販売されています。Google Homeを例に説明すると、「OK Google」と呼びかけることでGoogle Homeを起動させれば、インターネットの音楽ストリーミングサービスで音楽を楽しめたり、インターネットで調べ物ができたりします。

 

既にAIスピーカーと連動する照明や自動掃除ロボット、ドアロックなど既にインターネットと繋がる、つまりIoT機器も既に販売されています。それらを使うと、いちいちスイッチを押しにいかなくてもAIスピーカーに「照明の照度を変えて」とか、自動掃除ロボットに「お掃除して」といえばいいだけです。

 

 

一方でテレビやエアコンなど従来からある家電はまだインターネットに繋がる機能を備えたタイプはほとんどありませんが、代わりにインターネットに繋がる総合リモコン機（家中のリモコンを集めて操作するようなイメージ）が販売されています。これを使うとGoogle homeに「室温を24度にして」と言えばエアコンが作動します。将来的にはエアコンがインターネットで繋がれば「少し暑い」というだけで、室温を下げてくれるようになるでしょう。

 

写真提供：株式会社リンクジャパン

言葉一つ、スマートフォン一つで動作が簡単にできるようになる

インターネットに繋がっているIoT機器の操作は、同じようにインターネットに繋がっているスマートフォンやAIスピーカーから行えるようになります。またセンサーも搭載している場合、IoT機器が自動で作動することもできます。例えば雨を感知すると窓が自動で閉まり、それに連動して（ここはインターネット経由で）エアコンが作動して室内の空調を快適にする、という具合です。

 

IoT機器自体の価格はグッと抑えられ、買い替えも不要に

IoT機器にはインターネットに繋がる通信機能と、各種センサーを備えればよいだけ。どんなサービスをするかは基本的にインターネット上に設けられたクラウドから各IoT機器に指示されます。各IoT機器の機能アップは基本的にクラウドにあるソフトウェアをアップデートすればいいだけですので、各IoT機器にいちいちIoT機器を買い直す必要が減ります。例えば先のAIスピーカーは次々と対応するIoT機器が追加されていますが、対応するための機能アップはクラウドでやってくれるので、AIスピーカーを買い替える必要がないのです。さらに最近話題のAI（人工知能）も、IoT機器に備えるのではなくクラウドに備えればいいだけ。ソフトウェアもAIも搭載しなくて済むため、IoT機器自体の価格もグッと抑えられるというわけです。

 

IoTに必要不可欠な要素とは

IoT機器はインターネットに接続しないとその機能を発揮できません。またインターネットの回線が遅いとIoT機器の反応も遅くなります。つまり快適なインターネット環境が不可欠になります。ちなみに2020年にサービス開始が目指されている第５世代移動通信システム（５G）は、現在の４Gと比べてより大容量で速く、多数の機器と同時に接続することが可能です。つまり５GになればたくさんのIoT機器が同時に高速で繋がることができます。

 

こうしたインターネット環境の改善が、さらなるIoT機器の普及を後押しすると考えられています。

 

賃貸住宅でも今すぐIoTライフを送れる

IoTを導入している物件は意外と多い

このようにIoTによって享受できるサービスは将来的に無限に広がりそうですが、本格的な普及は恐らく5G以降。しかし先述のように家電量販店では当たり前のようにAIスピーカーが販売されていますし、今でもIoTの一端を体験できます。こうしたことからIoTを既に採り入れている賃貸住宅もあるのです。

 

IoTでセキュリティ強化が図れる

IoTをうたう賃貸住宅には、たいていスマートロックが備わっています。オートロック機能付きであれば、玄関ドアの閉め忘れを防ぐことができます。また窓に備えたセンサー付きのセキュリティ機器が、不在時の窓の開閉や揺れを感じた際はリアルタイムで入居者のスマートフォンへ通知されます。

 

ちなみに警察庁の統計では、進入口でもっとも多いのが3階建て以下の共同住宅（賃貸住宅を含む）の場合で窓、次いで表出入り口（つまり玄関ドア）。4階建て以上では1位が表出入り口、２位が窓。また侵入手段はどちらも1位は無施錠、次いで３階建て以下がガラス破り、４階建て以上は合い鍵になっています。

 

つまり「玄関ドアの閉め忘れ」と「窓の揺れや開閉を感知」できるだけで、かなりのセキュリティー強化が図れるというわけです。

 

家電などをスマートフォンやAIスピーカーで操作できる

現状でIoT化された賃貸住宅の場合、たいていテレビやエアコン、照明などをスマートフォンや、各戸に用意されているタブレットで操作ができます。こうした「IoT感」がないと、入居希望者にアピールしにくいからです。

 

先述の通り、インターネットに直接繋がるテレビやエアコンは少ないのですが、インターネットに繋がっている総合リモコン機を使って、スマートフォンやタブレットから操作できます。またスマートフォンだけでなくAIスピーカーから操作できる賃貸住宅もあります。

 

IoT物件でなくとも入居者が自分で備えられる

このようにIoTには私たちの暮らしをより便利にしてくれる可能性があるのですが、IoT賃貸住宅はまだまだ少ないのが現状です。しかし、先述のように家電量販店やネットショッピングで手に入るIoT機器がいくつもあり、それらの多くは入居者が自ら賃貸住宅の部屋に簡単に備えられるものがたくさんあります。

 

例えば退去時にキレイに外せる後付けできるスマートロックもありますし、AIスピーカーとインターネットに繋がる総合リモコン機も家電量販店などで手に入ります。またAIスピーカーに話しかけるだけで操作できる電球も、自動掃除ロボットも販売されています。つまりIoT賃貸住宅をわざわざ探さなくても、ある程度のIoTライフは賃貸住宅でもすぐに楽しむことができるのです。

 

IoTで変わるこの先の賃貸住宅ライフ

写真提供：株式会社Robot Home

ではIoT賃貸住宅で暮らすメリットは何でしょう。今後導入が検討されているのは、新しい入居者専用サービスの提供です。例えば専用アプリで管理会社とやりとりできれば、いちいち電話で部屋の不具合を連絡する必要がなくなります。また「火災報知器の定期点検で部屋に入る日時」「退去する日時」などの連絡も、電話よりアプリで日時を決めた方が便利でスムーズです。

 

さらに最寄りのクリーニング店で入居者だけ利用出来る割引クーポンや、近隣のカーシェアリングやレンタカーの予約をスマートフォンやタブレットから行うことで割引などの特典が受けられる、といったサービスも考えられます。

IoT物件をお探しの方はエイブルにご相談を！

もちろん上記のサービスは今後展開が予想されているサービスですが、読んでもらえばおわかりのように、技術的に難しいものはなく、あとは大家さんや管理会社のアイデア次第なのです。

どうですか、IoTのある賃貸住宅ライフ、気になりましたか？ IoT物件をお探しの方、どんなIoT賃貸住宅があるのか気になる方、エイブルがお手伝いさせて頂きますので、ぜひご相談ください。

 

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